さくらのVPS を使いはじめる 5 – MySQL のインストールと初期設定

2010年9月19日 13 開発 ,

さくらのVPS への作業メモ 5。今回は MySQL のインストールと初期設定をおこなう。

2012/4/19 おしらせ
続編として、さくらのVPS(v3) 2GB プランへの作業メモ「さくらのVPS を改めて使いはじめる 5 – MySQL をセットアップする」を書きました。

もくじ

CentOS の環境を日本語にする

今回の内容とはあまり関係ないのだが、さくらのVPS の CentOS は初期状態が英語環境なので、これを日本語にしておく。この設定は /etc/sysconfig/i18n に指定されているので、これを vi で開く。

$ sudo vi /etc/sysconfig/i18n

すると以下のような内容になっているので、

LANG="C"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"

LANG の内容を以下のように編集する。

LANG="ja_JP.UTF-8"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"

編集が完了したら保存して、再ログインするとメッセージが日本語化される。例えば ls -l を実行したときの内容を比べると、初期状態では、

$ ls -l
total 36
-rw-r--r-- 1 root root 33726  9月 15 22:30 httpd.conf

となっているが、日本語化されると以下のように「total」という表記が「合計」に変わる。

$ ls -l
合計 36
-rw-r--r-- 1 root root 33726  9月 15 22:30 httpd.conf

日本語版のマニュアルが用意されているコマンドなら、man コマンドによる表示も日本語化されるので便利だと思う。

MySQL のインストール

まずは MySQL がインストールされているかを確認する。

$ rpm -qa mysql-server
$

ありません。というわけでインストールをおこなう。

MySQL の公式サイトを見ると最新版は 5.1.50 のようだが、手軽なので Apache のときと同様に今回も yum を利用してインストールする。MySQL のパッケージは mysql-server なので、これを指定して yum を実行する。

$ sudo yum -y install mysql-server
... 中略 ...
Installed:
  mysql-server.x86_64 0:5.0.77-4.el5_5.3

Dependency Installed:
  mysql.x86_64 0:5.0.77-4.el5_5.3
  perl-DBD-MySQL.x86_64 0:3.0007-2.el5
  perl-DBI.x86_64 0:1.52-2.el5

Complete!

前に yum を利用すると、依存関係のあるパッケージを自動的にインストールしてくれると書いたが、それらは Dependency Installed として出力される。これをメモしておくと、最新版を自前でインストールするときの参考になるため、今回から記録することにした。

インストールされたことを念のために確認しておく。

$ rpm -qa mysql-server
mysql-server-5.0.77-4.el5_5.3

ばっちり。バージョンは 5.0.77 になるようだ。次は初期設定をおこなう。

文字コード

まずは MySQL の文字コードを設定する。これは /etc/my.cnf というファイルに設定されているので、ユーザーの HOME にバックアップを取ってから vi で開く。

$ cd $HOME
$ cp /etc/my.cnf .
$ sudo vi /etc/my.cnf

開いたファイルを以下のように編集する。背景色をハイライトしている箇所が追記部分となる。

[mysqld]
datadir=/var/lib/mysql
socket=/var/lib/mysql/mysql.sock
user=mysql
# Default to using old password format for compatibility with mysql 3.x
# clients (those using the mysqlclient10 compatibility package).
old_passwords=1

# character-set
default-character-set=utf8
skip-character-set-client-handshake

# Disabling symbolic-links is recommended to prevent assorted security risks;
# to do so, uncomment this line:
# symbolic-links=0

[mysqld_safe]
log-error=/var/log/mysqld.log
pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid

[client]
default-character-set=utf8

[mysql]
default-character-set=utf8

[mysqldump]
default-character-set=utf8

日本語のデータも入れることを考慮し、文字コード関連の設定を UTF-8 にしている。EUC-JP や Shift_JIS にすることも可能だが、わざわざ設定する意味はないと思う。

10 行目で既定の文字コードを UTF-8 に、11 行目でクライアントの文字コードを無視するように設定している。21 行目からは機能ごとの文字コード設定となる。

サービス登録と起動

MySQL も Apache のように自動起動してほしいので、chkconfig で設定をおこなう。まずは現状を確認する。

$ chkconfig --list mysqld
mysqld          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

初期状態では自動起動になっていないようなので、設定する。

$ sudo chkconfig mysqld on
$ chkconfig --list mysqld
mysqld          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

これで OK。自動起動を設定したものの、現在の MySQL はまだ動いていないので、起動する。

$ sudo /etc/rc.d/init.d/mysqld start
MySQL データベースを初期化中:  Installing MySQL system tables...
OK
Filling help tables...
OK

... 中略 ...
MySQL を起動中:                                            [  OK  ]

ちなみに sudo や root 権限なしで実行するとエラーになる。

MySQL の root ユーザーにパスワードを設定する

まずはデータベース操作の全権限を持つ root にパスワードを設定する。

$ sudo mysqladmin -u root password 'パスワード'

正しく設定されたことを確認するために、root でログインしてみる。コマンドは mysql -u root -p となる。 -u でユーザー、-p でパスワードの使用を指定する。パスワード入力を求められたら何も入力せずに Enter を押す。

$ mysql -u root -p
Enter password:
ERROR 1045 (28000): Access denied for user 'root'@'localhost' (using password: NO)

エラーになっているのでパスワードが設定されていることがわかる。今度はパスワードを入力する。

$ mysql -u root -p
Enter password:
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 3
Server version: 5.0.77 Source distribution

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.

mysql>

ログインできた。

ちなみにプロンプトが mysql> となっているときは MySQL コマンドラインツールの操作になり、通常のシェルコマンドは受け付けないので注意する。この状態から抜ける場合は quit と打ち込んで Enter を押すか、Ctrl + D を押す。するとプロンプトに Bye と表示されてシェルに戻れる。

コマンドラインツールは専用コマンドと SQL の直接実行をサポートしている。操作については以下を参照のこと。

コマンドが苦手なら MySQL Workbench からも操作できるが、この一連の作業メモではコマンドラインツールを利用する。GUI を使った説明は大変すぎる ( スクリーンショットだらけになる ) なので。

不要なユーザーとデータベースの削除

初期状態の MySQL には、いくつかの既定ユーザーとデータベースが設定されているが、root 以外は不要なので消しておく。root 権限が強力すぎると思ったときは、必要に応じてユーザーを追加する。

まずはユーザーを削除する。これは mysql というデータベースに格納されているので、内容を確認してみる。

$ mysql -u root -p mysql
mysql> SELECT user, password, host FROM user;
+------+------------------+-----------------------+
| user | password         | host                  |
+------+------------------+-----------------------+
| root | XXXXXXXXXXXXXXXX | localhost             |
| root |                  | wwwXXXXX.sakura.ne.jp |
| root |                  | 127.0.0.1             |
|      |                  | localhost             |
|      |                  | wwwXXXXX.sakura.ne.jp |
+------+------------------+-----------------------+
5 rows in set (0.00 sec)

さきほどパスワードを設定したユーザーは root@localhost で、他が不要となる。出力されたテーブルを見ると、root で localhost 以外のユーザーが 2 名、匿名のユーザーが 2 名、登録されている。以下の SQL を発行して消す。

DELETE FROM user WHERE user = '' OR ( user = 'root' AND host != 'localhost' );

実際にプロンプトから実行した後、ユーザー一覧を出力してみる。

mysql> DELETE FROM user WHERE user = '' OR ( user = 'root' AND host != 'localhost' );
Query OK, 4 rows affected (0.01 sec)
mysql> SELECT user, password, host FROM user;
+------+------------------+-----------+
| user | password         | host      |
+------+------------------+-----------+
| root | XXXXXXXXXXXXXXXX | localhost |
+------+------------------+-----------+
1 row in set (0.01 sec)

ばっちり。

今度は不要なデータベースを消す。まずはどんなものが定義されているかを出力してみる。

mysql> SHOW DATABASES;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql              |
| test               |
+--------------------+
3 rows in set (0.00 sec)

3 つのデータベースがあり、これらの内の test が不要。これは SQL の練習目的で用意されているものだと思うのだが、私にとっては不要なので、以下のように消す。

mysql> DROP DATABASE test;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> SHOW DATABASES;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql              |
+--------------------+
2 rows in set (0.00 sec)

さよなら test。もう会うことはないだろう。

…今回はここまで。次回は Ruby 関連のインストールをおこなう。


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COMMENTS

  • kimikimi
    2012年1月1日 11:10 PM

    初めましてkimikimiと申します。
    こちらのサイトを読みながらmysqlの文字コードの設定をしておりました。
    しかしmysqlのバージョンが5.0であることをちゃんと確認せずに読んでしまっていました。
    自分のインストールしたmysqlのバージョンは5.5.19で、default-character-setのところをcharacter-set-serverと書き換えないと”unknown variable ‘default-character-set=utf8′”というエラーを吐きます。
    参考→http://shanbenxun.blogspot.com/2011/03/error-usrsbinmysqld-unknown-variable.html
    アカベコさんの記事は過去記事の修正もところどころ行われているようなので、
    すでにご存じだったかもしれませんが、お知らせします。
    ちなみにおかげでちゃんとmysqlの設定できました。