句読点
ブログを自分で読み返した時、最も気になるのは句読点である。
意識せずに書けば読点がいたずらに増えてしまう。読点に注目しながら本を読み自分の文章と比較すると、やはり読点が多い事を痛感させられる。かつて「読点は文章の息継ぎだ」と教わった。私の文章は息切れしてるように受け取られているのかもしれない。
句読点といえば谷崎潤一郎の春琴抄である。
こんなに残酷で業の深い物語が教科書に載っている事に驚いたが、それ以上に違和感を覚えたのは句読点を極力排除したその文体である。
何行にも渡り句読点なしで書かれながら、それでいて読みにくいとは思わないのだから、よほど言葉を選んでいたのだろう。
ひさしぶりに読みたくなったが青空文庫にはあがっていなかった。教科書をとっておけば良かったな。図書館は返却が面倒だから買うか。
とりあえず「刺青・秘密」は手元にあるので、今夜はこれを読んで寝よう。そういえばツンデレという言葉があるが、春琴抄の春琴はその元祖かもしれない。
2016/4/25
春琴抄、現在は青空文庫に公開されている。