アカベコマイリ

HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING

π

November 04, 2009映画, Newton, π, 球体, 雑誌

Newton 2009 年 12 月号の特集は「円、球、そしてπ」である。

Newton の特集はいつも題材が絶妙で毎回とても楽しく読んでいる。よく話題に出るわりに本質を説明しにくい現象や技術、例えば相対性理論とか今号の円周率などが選ばれる。そのるため曖昧な理解を補完してくれたり、ちょっとした会話のスパイスによい。

特集記事の中では、「人工的につくられた"最も丸い球"」が面白かった。シリコン製の真球をキログラム原器に使えないか?という話。これは数ページ前の「水滴はなぜ丸い?太陽や惑星はなぜ丸い?」の実用例にもなっており、実にうまい構成である。

一点の曇りもない鏡面を持つ球体と、それを生み出す研磨機のビジュアルは非常に惹かれる。記事によればこの球体を地球の大きさに拡大しても凹凸はわずかに 1 メートルほどしかないのだという。

π と円周率をめぐる話も面白い。

π といえば昔、NEC の PC-9801FA というパソコンを所有していた。これに円周率を計測してマシンパワーを宣伝するデモが付属していた。デモの内容は「8MHz と 16MHz ではこれほど計算速度が違うんですよ!」という事が黄色いグラフで表されてた気がする。円周率の計算にともなってグラフがモリモリと伸びてゆく様子から圧倒的なパフォーマンス差を視認できる。

π 絡みでもうひとつ。これ自体を題材にした映画があって、難解なのだけど映画のかもす独特な雰囲気の虜となり何度も視聴した。モノクロでベクタ スキャンなオープニングとか音楽がやたら格好よかったのを覚えてる。

あらためて調べたら題名は「π」。あまりにもそのままだった。DVD になってるようなので、ひさしぶりにみてみるか。

それにしてもこの映画、Amazon レビューだと実にぱっとしない評価だ。確かにとっつきにくい映画ではある。なので理解するのが面倒になったらディズニーのファンタジアやトロンみたいに BGV として楽しむとよいのかも。