HP G62
HP の 2010 年夏モデルに G62 という機種があって、これがまた、実にビビっとくるデザインだった。
ノート PC のパーツで、もっとも不満があるのがタッチパッドである。この数ミリのくぼみは美観を損ねるだけではなく、埃の吹きだまりになりやすい。いっそ、無くしてくれてもよいのだが、それはそれでノート PC のミニマルな美が失われる気がする。
そんな思いを抱えながら、数日ごとにエアダスターでタッチパッドを清掃する日々 ( 神経質なのだろうか? ) を過ごしてきたので、この G62 に搭載されている完全にフラットなタッチパッドを見たときには、大人気なく興奮してしまった。
ありそうでなかったデザイン。
単にフラットなだけではなくタッチパッドの ON/OFF 切り替えをおこなうボタンがキーボード側に少しだけせり出しており、それがデザイン上のアクセントになっている。せり出している部分の幅が、そのままタッチパッドの位置を示すようになっている点も素晴らしい。
G62 は現在のラインナップでは廉価に属するようだが上位モデルと並べてもこちらのほうが高級に見えてくる。よいデザインなのだからぜひ他のモデルにも普及させてほしい。
文章だけだと伝わりにくいので公式のデザインをまとめたページへのリンクを貼っておく。
惜しむらくはボタンの存在か。Macbook のようにボタンを排除しパッドに統合したうえでフラット化していたら満点だったのだが。といってもこのデザインの秀逸さからしたら、これは些細な問題である。
17 インチワイドでこのデザインのモデルを販売してくれたら即座に購入したい。2010 年夏モデルでは 17 インチワイド自体が存在しないようので秋モデルに期待しておく。