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HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING

美しき黒壁 - KDL-40NX720

昨年の暮れあたりからずっとテレビを買い換えたいと思っていた。できることなら Google TV と考えていたのだけれど国内販売する気配がまったくないのと SONY の NX720 シリーズがあまりに美しかったので思い切って購入に踏み切った。

ヨドバシで購入したら 3D メガネ (TDG-BR100) を 2 点、ステンレスボトル (袋に SONY make.believe とあるノベルティ)、茶香炉がついてきた。そういうキャンペーンとのこと。

後者 2 点はオマケだが 3D メガネは非常に嬉しい。これは単体で 1 万円以上する。それが 2 点つくのは相当に太っ腹。価格ではネットの安売り店に数万の差を開けられているが、この特典とポイント還元を考慮すれば十分に相殺できるのではなかろうか。高額な商品を購入したとき、これまでも意外な特典や値引きを経験しているので単純な価格比較だけで判断するのは勿体ないと思った。

私が選んだ KDL-40NX720 のサイズは 40 型である。今まで使っていた 26 型でも十分だったので本当はもっと小さい方がよかったのだけど NX720 シリーズではこれが最小のようだ。

ただし奥行きが薄く画面と枠がフラットなので壁に寄せれば圧迫感は小さい。前のテレビが残っている内に記念として比較写真を撮っておく。奥が前のテレビ (KDL-L26HVX)、手前が KDL-40NX720

KDL-40NX720

最近のテレビは価格がそうとう安くなっており 10 万円も出せば 40 型すら購入できる。この価格帯でも機能・画質ともに必要十分なのだが KDL-40NX720 は 20 万円ぐらいする。サウンドバースタンド (SU-B401S) も含めたらプラス 2 万円だ。

はっきり言ってかなり高い。録画機能が付いていないことも考慮するとさら割高に感じられる。同じ SONY で 40 型なら KDL-40HX80R の方が遙かにお得だろう。それでもあえてこの製品を選んだのはモノリシックデザインに感銘を受けたから。

アルミとガラス、完全にフラットな面、無機質なサウンドバースタンドが組み合わさると美術品のような趣がある。消灯した時のたたずまいはまさに黒い壁。金属片からピアノのような鏡面が起立する様はテレビと思えぬ美しさでほれぼれする。製品とメーカーロゴがなければ完璧だったのだがそれは贅沢な願いだろうか。もしこれらを消したバージョンがあればプラス 1 万円ぐらい出してもよい。

はじめテレビを配達した業者の方がサウンドバースタンドの梱包に気づかず標準のスタンドで組み上げてしまったのだがイマイチだった。やはりこの美しさはサウンドバースタンドあってこそ。せっかく良いデザインなのだから値段を上げてでも、こちらを標準スタンドにすべきだと思う。

最後にテレビとしての機能について。デザインほど重視していないのだけどいくつか気になる点もある。よいと感じたものを Goo、それ以外を Boo としてまとめる。

  • Goo
    • 画質が非常によい。激しい動きのある場面でも残像感がまったくない。前のテレビから 6 年ぐらい開きがあるから当たり前なのだけど映像技術の進歩はすさまじいと思った
    • クロスメディアバーが便利。キーボードやポインティング デバイスを持たない機器において現状、最良の操作体系ではなかろうか。 SONY としては珍しくちゃんと横展開されているため、どれかで親しんだ操作が他で通じるのもポイントが高い。
    • 無線 LAN 対応しており、私の利用している Aterm WR8700N のようなルータなら設定もボタン一発で済む。 いちおう LAN ケーブルを用意していたのだが不要であった
    • ネット機能が充実している。YouTube だけでも十分に実用的だが他にビデオ オンデマンド系もある。今では当たり前なのだろうけど視聴コンテンツをテレビ以外に拡張できるという、そのことだけで嬉しくなってしまう
  • Boo
    • 電源を入れて画面がつくまで 1.5 秒ぐらいかかる。はじめに SONY ロゴが出るので余計に気になる
    • サウンドバースタンドを接続していると画面がついてから音が出るまでに 0.5 秒ぐらい待たされる。一瞬ではあるが音声を切り替えるまでの間、テレビ側から出力する設計にはできなかったのだろうか?
    • YouTube などの文字入力はリモコンを利用するのだが、はっきり言って使いにくく非常にストレスがたまる。USB/Bluetooth キーボードをサポートするか予測変換をつけてほしい。
    • シミュレーテッド 3D 効果という擬似的に 3D 化する機能があるのだけど効果がぜんぜん分からない。3D メガネの電源 ON/OFF で見え方が変わるから立体にはなっているのだろう、しかし 3D にはほど遠い
    • リモコンがでかい。実家にあった昨年末に購入したという Panasonic 製のも似たような感じだったので最近のものはみんなこうなのだろうか?

Comments from WordPress

  • ASA 2011-05-03T16:18:05Z

    はじめまして。40NX720/ヨドバシでヒットしたので通りかかりました。で。スタンドに拘らず床置きって手も有るのかと気付かせてもらえました。ちょっと無理して32でなく40でもいいかな?と。

    入力用のキーボードですが米で発売しているGoogleTVには付属してるんですよね。eBayあたりに流れてないかチェックしてみてはどうでしょう?ただ動作補償はしかねますが。

    ソニー、“Google TV”搭載の「Sony Internet TV」を米国で発売
    http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1010/13/news042.html

  • ASA 2011-05-05T01:00:53Z

    はじめまして。米GoogleTV付属のqwertyキーボード付きリモコンがeBayあたりに出てないかな?日本のBraviaでの動作補償はできませんけど。

    http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/1010/13/l_ah_Sony_remote.jpg

  • akabeko akabeko 2011-05-05T06:32:53Z

    @ASA
    「BRAVIA キーボード」といった語句で検索してみると、市販の USB キーボードを試されてダメだった話や、家電系のレビュー サイトで利用できないことが明言されてたりするので、諦めていました。Google TV のが動けば使ってみたいですね。

    ところ NX720 シリーズは、

    Media Remote for Android - Android マーケット
    https://market.android.com/details?id=com.sony.seconddisplay.view

    というアプリを使うことで、Android ケータイから操作できるそうなので、これを試したいと思っています。フリック入力だけでも標準リモコンよりずっと楽ですし、応用として、

    Xperia でキーボードを使う - アカベコマイリ

    これが使えるかもしれません。もし動いても、TK-FBP017BK → Android ケータイ ( Media Remote ) → NX720 となるのはイマイチですが。

    あと、スタンドバー + 床置きはなかなか良い感じです。この構成にするため、40 インチはでかいと思いながらも NX720 を選びました。床置きで背が低く、壁寄せにより厚みが軽減されるため、圧迫感はかなり減ります。ちなみにスタンドバーは背面に出っ張りがあり、壁とテレビの間には 20cm ほどの隙間ができます。

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