アカベコマイリ

HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING

Android SDK 逆引きハンドブック

書店でパラ見したところ、よさそうな感じだったので購入。

購入にあたり評価したポイントは以下。

適切な分類

逆引き本を買う時の最重要ポイントだと思うのだが Amazon の説明文には載っていないので以下に CHAPTER 一覧を引用する。列挙されたものを見ると機能を辞書的に分類するのではなく実際に検索されるであろう語句や機能を強く意識していることが分かる。

  1. アプリケーション開発の基礎
  2. 画面表示/操作
  3. リストビュー
  4. Webビュー
  5. ウィジェット
  6. マップ
  7. 壁紙/ライブ壁紙
  8. グラフィック
  9. 通信
  10. 入力/センサー
  11. メディア/スピーチ
  12. カメラ
  13. データ処理
  14. サービス
  15. 端末設定
  16. システム運用
  17. その他

Android 1.5 ~ 2.3 対応

奥付の刊行が 2011 年 5 月 6 日となっているだけあって現時点の最新版である 2.3 の機能にも触れている。例えば CHAPTER 17 で SIP と NFC を取り上げている。また Android Market の License Verification Library についての解説もあって嬉しい。

デザイン

検索性を高める工夫として、CHAPTER ごとに小口を色分けしている。カレントは青、それ以外は灰色になる。後者のおかげで本を閉じたきに CHAPTER ごとのガイドラインが引かれる。非常に便利なのでこのデザインを採用する書籍が増えて欲しい。

また表紙も光沢のあるターコイズ ブルー (特色を使っているっぽい) で書棚においても目立つ。

豊富な写真

多くのトピックに写真が付いているうえ注釈も豊富。

豊富なサンプル コード

ほぼすべてのトピックにサンプルコードが付いている。

コメントのつけかたや Android コードスタイルガイド に準拠していない部分が気になるけれど要点は押さえてあるので自分のアプリに取り入れるときに書き直せばよい。

なおこれらは C&R研究所のホームページからダウンロードできる。本書に記載の user/pass が必要。

基礎解説が充実している

逆引き系でありながら基礎解説が充実している。既に何らかの入門書を読み終えているか Android アプリの開発経験があるならば CHAPTER 1 の内容は基礎を振り返るのにちょうどよい。

まとめ

本書は 983 ページもあるうえ値段も ¥4,200 と高額である。しかし実用性を考えるとこれぐらいのページ数はほしいし内容を収集する労力を考えたらこの値段でも十分におつりがくるのではないか。

帰宅中ちょっと高かったかな?と思ったりもしたが家で改めて読むにつれ実にお得感のある本だと感じている。

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