自己検閲の枷
4 月の終わりから 8 月ぐらいまで、いわゆるデスマーチの渦中にいた。すでに窮状は脱したのだけどブログ更新が 2 カ月以上も滞った原因でもあるし大変だったねで終わるのも惜しいので守秘義務に抵触しない範囲で原因と対策について考察してみる。
...と意気込みながら記事を書いていたのだが、原因の大半は組織やプロセス的な問題であり、それらを分析しようとすると企業の内情や人事面へ触れざるを得ない。そのため守秘義務を意識すると非常にまわりくどく曖昧な表現に終始してしまう。結果 200KB ぐらい書いたあたりで辛くなって断念した。
なにか価値のあるものを書こうとしたとき、途中ですべてが無価値に感じられたりする。自己検閲の枷とでもいうべきだろうか、これに苛まれると何も書けなくなってしまう。
ひとたび書かなくなると、たかがブログ記事なのに大層な重労働のように思えてきて、ではそんなに苦心して書こうとしている記事にどれだけ価値があるのか?などと枷はどんどん重くなってゆく。
もっと時間があれば深く考察できるのに、とか時間はできたけれど書きたかった話題の旬を逃した、とか。デスマーチについて書くことは断念したけど、それがもたらした忙しさによって自己検閲が増強されることを意識できたのは収穫だった。書かずにいると書く習慣を失う。
という逡巡を記録しておきたかったので、久しぶりにブログを更新してみた。