Atom v1.19.0 の IME 問題とダウングレード方法
Atom v1.19.0 の更新があったので反映したら IME 入力がおかしい。例えば「にほんご」と入力した場合、変換中は一文字目だけしか表示されず順に「に」、「ほ」、「ん」、「ご」と切り替わってゆく。変換前の文字がひとつしか見えないので、まともに入力できない状態。あまりに致命的な問題なので issue があるだろうと探したら以下をみつけた (ついでにコメントしておいた)。
beta2 で見つかっていた問題だけど残念ながら安定版でも再現する。コメントを読むと影響があるようならダウングレードしてほしいとのこと。Atom の標準機能としてはダウングレードを提供していないので手動実行する必要あり。手順は以下。
- Atom が起動しているなら終了しておく
- Web ブラウザーでダウングレードしたい旧バージョンのリリースページにアクセスする
- リリースされたバージョンは Releases に一覧あり
- 例えば Release 1.18.0 にアクセスする
- リリース用イメージを入手する
- Windows は
AtomSetup.exe
- macOS は
atom-mac.zip
- Windows は
- 旧バージョンをインストールする
- Windows は
AtomSetup.exe
を実行 - macOS は
atom-mac.zip
を展開した中身のAtom.app
をアプリケーション フォルダーに上書き
- Windows は
- Atom を起動してバージョンを確認
この手順で v1.18.0 にダウングレードして IME 問題が再現しないことを確認できた。
ダウングレードにおける懸念としてプラグインの互換性がある。例えばプラグインが最新の Atom に依存しているとダウングレードにより不具合を生じるかもしれない。今回のように minor レベルの更新なら大丈夫そうだけど major の場合は要注意である。
安定版とはいえ致命的なデグレードが発生することは今後もありえるだろうから、今回の件はダウングレード手順を調べるよい契機だと考ることにした。
- 2017/8/15 Atom v1.19.1 にて本記事の問題が修正されていることを確認