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ボドゲ記 7 - よこはまのボードゲーム屋さん リゴレ

September 27, 2020イベントボドゲ

ボドゲ記 7。去る 2020/9/20 (日) に開催されたボドゲ会まとめ。

会場と参加者

今回の会場は よこはまのボードゲーム屋さん リゴレ。参加者は 178 さん、マサヨさん、私、他 2 〜 4 の最大 7 名。一昨日にノリで決めた急遽開催のため marutaku 上の告知はしなかった。marutaku としては 10 月に改めて開催したい。

他 2 〜 4 名についてはブログに名前を出す確認を忘れたので A、B、C、D さんとしておく。A、B さんは 178 さんとマサヨさんの知り合い (でしたっけ?) のようでリゴレ常連。C、D さんは途中から参加していただいた。

プレイ時間は 13:00 〜 18:00。

SKULL KING

178 さん、マサヨさん、私、A さん、B さんの計 5 名でプレイ。はじめに軽めのゲームをということで選ばれたのがこれ。

リゴレ店長いわく「勝つより負けたくなるゲームです」とのこと。謎すぎて期待が高まる。

ゲームとしては強弱の設定されたカードが配られ、それを場に出してゆき勝敗を決するというもの。トランプの大富豪に近い。ただし大きく異るのは「予測した勝利数が点になる」こと。例えば勝利数を 2 回と予測したらピッタリ 2 回、勝利しなければならない。数がズレるとその分だけ手持ちの点を失う。

カードも始めは 3 枚で開始されるのだが、ラウンドが進むごとに数が増えてゆく。比例して処理数の予測もどんどん難しくなる。「負けたくなる」という理由はまさにここで、中盤以降は予測した勝利数を超えないようにするのが難しい。ピッタリ状態で手札に強力なカードが残っていると絶望的な気分に。「負けさせてくれ」とか「どうか誰か勝ってください」などと祈ることになる。

ちなみにこういうタイプのゲームはトリック テイキングと呼ぶそうで、SKULL KING はその代表格なのだとか。

勝利数は場に宣言されるので「強気ですね〜」とか「逃げに入った?」などというやりとりも楽しい。A さん B さん共にノリのよい人だったのもあって初対面ながら非常に盛り上がった。

COLT SUPER EXPRESS

あともう 2 名ほど到着するという話だったので、それまでもう一回、軽めのゲームをすることになった。

西部劇の列車強盗を題材にしたゲーム。名画「明日に向かって撃て!」を彷彿とさせる。最近だと久々に地上波で放映された Back to the Future Part III あたり。という話をしていたらなんと後者の要素が盛り込まれていた。デロリアンが登場するのだ。ゲーム上での呼称はタイムトラベル カーだが役割と外観はどう見てもデロリアンだし、みんなそう呼んでいるので本記事でもそうする。ちなみにこれは拡張ルールなので今回は除外した。

ルールについて。プレイヤーは列車強盗。襲撃に成功するも報酬を巡って列車内で銃撃戦を繰り広げることになった。最後まで生き残り報酬を手にするのは誰だ?というわけで銃撃戦をしてゆくのだが、この方法が実に面白い。

車両を模したカードが連結されて列車となっている。ここにプレイヤーの分身たるガンマンのフィギュアを置く。フィギュアの行動は 5 枚のカードで指示。移動、向きを変える、銃を撃つ、といった行動を取れる。ただし行動は最初に指示しなければならない。相手も同様なので現状の把握と相手の指示予想をしながら決める必要がある。

マサヨさん 178 さんが「プログラミングみたい」と言っていたが、確かに。オールド ゲーマー的にはカルネージハートとか聖剣伝説 LOM のゴーレムとか彷彿とさせる。marutaku メンバーだとわくさんなら膝を打つことだろう。相手の行動に応じた指示があれば FF12 のガンビットなのだけどね。

銃撃には方向の概念がある。また打たれただけでは敗北とならず「1 車両分、吹き飛ばされて倒れる」→「列車の先頭か最後尾で撃たれたら車外に落下して敗北」という手順を踏む。向きがあわないと空撃ちになり、一致しても相手が倒れていれば素通りする。素通りされても射線に別のガンマンがいれば当たるというのも面白い。車両の端にいる状態でこれが起きたら運命を呪うことになるだろう。

敗北の救済条件として馬がある、落下した時点の行動で馬を選んでいれば車両の先頭まで運ばれて復活可能。(馬だけに) うまく当てて敗北回避できると非常にうれしい。ちなみにデロリアンもこれの一種で発動するとタイムスリップにより復活して指示した行動が繰り返されるのだが、同じラウンドで 2 回デロリアンに入ると...ループって怖くね?ということで敗北になる。さまよえるオランダ人よろしく、どこかでひょっこり顔を出すのかもしれない...

私はまっさきに敗北した。馬をうまく発動できたが先頭車両であえなく落下。とはいえ人のプレイを見ているだけでも楽しめるゲームだから最後まで盛り上がれた。慣れたプレイヤーは位置取りがうまい。前後だけでなく上下の揺さぶりも大切なようだ。

Just One

予定していた 2 名は来ないようなので別卓の方を招待。C さん D さんが参加する。顔合わせも兼ねて協力ゲームが選ばれた。

プレイヤーは回答者とヒント係に分かれる。回答者が裏返されたお題カードを引き 1 〜 5 の数字を決定。目を閉じた後に数字と対応したお題を当てるための情報をヒント係が書く。目を開けた回答者はそれを見ながら Just One、そのものズバリな言葉を答える。

ルールで面白いのは重複したヒントを無効として除去する点。この制約により、安直なヒントや重複による確度推測はうまく封じられる。ヒントを書く際は係の間でも伏せることになっていて、申し合わることもできない。そのため何度か重複が発生した。そのたびに「しまった!安直すぎた〜」とか「この (重複した) ヒント以外でわかるのかな?」といったやりとりがなされて楽しい。

みなさん概ねよい線を突いたヒントを書く。しかし 178 さんは相変わらず独特というか絶妙にわかりにくいヒントを応酬していて笑いを誘っていた。

「なわ (ロープだったかも?)」のヒントで多分 D さんだったと思うけど「団鬼六」があって流石!と膝を打つ。私はこれと「プロレス」で無事に回答できた。こういうお題当てや連想系は参加者の語彙も見ものである。

ito

もう一つ協力ゲームをやりたくなって選ばれたゲーム。

ルールとして「クモノイト」と「アカイイト」がある。今回は「クモノイト」を採用。配られたカードには 1 〜 100 の数字が記載されている。これを数字以外に例えて伝え、小さなものから順に出してゆくゲーム。

数字が小さければ準じて価値の低いなもの、大きいなら人気のあるもので表現する。スポーツでいうと野球やサッカーなら 100 に近く、セパタクローやハンドボールなら知名度やプレイ人口の観点から相対的に低くなる、という感じで。

これは価値観のギャップが楽しい。例えば低い数字を表すために「ハクション大魔王でいうとカン太郎です」と D さんが言えば私にしか通じない。中途半端な数字がきたので「ワンピースならウソップですかね」と伝えたら「主要キャラだからそこそこ高いですよね?」とか「そげキングと比べてどうですか?」みたいに返されて D さんが「?」となるなど。

配布された数字の高低がうまくバラけてくれればよいのだけど、実際には 90 点台で一桁差とか半端なものが団子になるなど一筋縄ではゆかないものだ。あまりにも成功しないので最後は 1 度でも成功したら終わりましょう、ということになり無事に達成。なんとも心地よい?疲れにつつまれる。

BABYLONIA

16:30 ぐらいになって「そろそろ締めで重いのプレイしますか」ということで選ばれたゲーム。

卓をわけて 178 さん、マサヨさん、私、B さんの 4 名になった。B さんだけが既プレイなのでインストを頼む。

これは古代バビロニアを舞台とした陣取りゲーム。私の知っているものだとカタンに近い。陣地へのチップ配置、それらの連鎖的な作用なんかは正にカタンを彷彿とさせる。しかしチップとなる貴族 (役人、神官、商人) と農民により取れる施設と報酬に差があるのと配布がランダムなこともあり、展開を読みにくい。B さんも既プレイではあるが数回とのことで、まだコツを掴みきれていないと言っていた。

特殊な施設としてジッグラトがあり、これを最大多数のチップで囲んで支配すると特殊能力を得られる。チップ上限を増やすなど強力なものばかり獲得すればゲームをかなり有利に進められるだろう。今回は序盤で私以外のプレイヤーがすべて制圧した。ここで悔やんでもしょうがないので対抗手段として都市制圧する方針へ切り替える。

バビロニアはカタンと異なり、飛び地へチップを配置可能。なのであまり注目されていない場所を狙い最大多数を目指してゆく。都市制圧するとその数や隣接連鎖しているチップによる評価点を得られる。これがかなり大きくて中盤から私の独走状態となった。他のプレイヤーは序盤のジッグラト制圧でチップを偏って消耗しており、挽回しようとするも都市制圧は追いつけず。

結果、私の勝利となった。こういうのだいたい負けるのに珍しいこともあるものだ。ジッグラト制圧による 3 人の潰し合いが功を奏したのだろう。私は漁夫の利を手に入れた。たぶん同じメンバーで繰り返しプレイしたら、こうはいかないだろう。

余談。チップを立てるための木枠があるのだけど、高さが足りなくてチップが倒れてしまう。B さんいわく、これは英語版の問題で日本語版は改善されているとのこと。なお英語版ではあるけどリゴレ店長による日本語ルール解説が同封されているのでプレイ自体は問題なし。

ここで 18:00 を過ぎたため閉会。今回も楽しかった。参加者のみなさん、ありがとうございました!

その他

13:00 開催だったのとリゴレが横浜中華街の近くなのもあり、12:30 に到着してチャーハンを食べた。前回、肉まんを購入した店だったと思う。萬珍樓などの有名店はこのご時世でもかなり混んでた。遅刻したくないのでリゴレに近くて空いてて、というのを探していたらここに。味と値段は普通。またリゴレ開催となってこの時間なら 12:00 前に石川町駅へ到着するようにしよう。もっと中華街をぶらつきたい。

休憩時、A さん B さんがカードのシャッフル方法について議論していたので少し教わる。例えばリフルとか。ここでカジノではイカサマ防止のためカードを使い捨てる話になり「カードもったいないですね」という流れがきたのでトランプちぎりの話をした。グラップラー刃牙の花山薫と Web 魚拓の中の人で有名なあれだ。どうせ捨てるならエンターテインメント要素としてその場でトランプりぎりを披露すればいいのに、みたいな他愛のない提案をした。

A さんと B さんはリゴレ常連でボドゲ大好き。C さんと D さんはこれから楽しんでゆこうという感じだった。年齢も様々。このように多彩な参加層でも大いに盛り上がれたのは、能動的に楽しもうというみなさんの姿勢とゲーム設計の巧みさゆえだろう。やはりボドゲはよい。

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