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HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING

技術書典 11 感想

2021/7/11 (日) に開催された 技術書典 11 トライアルへ参加した感想。

トライアル開催

2020/4 の COVID-19 に対する緊急事態宣言を受け、技術書典はオンライン開催のみとなっていた。そうなってからも興味のある本はオンライン購入していたのだけど、やはり寂しいものがある。COVID-19 もなかなか終息しないし、あと数年はこんな感じなのかなぁ?と思っていたら今回の 11 ではトライアルとしてひさしぶりにオフラインも開催するのだという。

オフライン イベントへの不安はあったが、これまで着実に改善してきた技術書典の運営に対する期待もあって参加することにした。

トライアル申し込みサイトの説明を読むと人数制限と消毒や仕切板などの対策に加え、COCOA アプリのインストールを課すなどの徹底ぶり。現地で不安を感じたら戻ろうと考えていたが、実際に到着したら行列の人数も少なくソーシャル ディスタンスも保たれている。検温もあった。

これなら大丈夫そうだ。というわけで入場すると人数制限によるものだろうか、場内は閑散としていた。いつもの大人数で芋洗なにぎわいと比べたら寂しいが、ユーザーとしては贅沢な状態ともいえよう。歩いて誰かに触れることはなく、サークルの方との対話も躊躇せずおこなえる。ずっとこの人数で開催するのは運営として厳しいだろうが、それでも開催してくれたことに感謝したい。

一周して退場後、ボドゲ会の友である 178 さんと合流して再入場。178 さんは業務で Trello を利用していることもあって

のブースで熱心に質問していた。私はプログラミング系の頒布本を雑多に入手しつつ 3D プリンターの現状とか自作シンセサイザー (Prophet-5 再現 だったかな?) をいじらせてもらうなどして楽しんだ。

Twitter で今回のトライアルに参加した方の感想で

  • 頒布本の電子版をアカウントに紐付けてダウンロードする仕組み = 本棚
  • キャッシュレス決済による現金の手渡し回避 = かんたん後払い

が褒められていた。私は他の同人イベントを知らない。そのため技術書典のこれらを当たり前のように感じていたが、改めて考えるとこれをスムーズに提供できているのは実にすごい。他の即売会にシステムを転用してビジネス化を狙えるのでは?という意見も聞かれた。

転用といっても汎用化はなかなか難しいが、それでも現状に限らず、今後のオフライン即売会における見本として参考にさえるのではないかと感じた。そういえば最近、様々な店舗でキャッシュレス決済だけでなく現金も機械式で投入するようになっていて、COVID-19 が終息しても手渡しは廃れてゆくのかもしれない。

寄稿

今年から Vivliostyle の Markdown エンジン VFM (Vivliostyle Flavored Markdown) メンテナーとなり v1.0 リリース目前ということもあって Vivliostyle 本 vol.5 に寄稿。技術書典 11 で頒布された。

「VFM 入門 2021 夏」という記事で VFM v1.0 時点の Markdown 構文について日本語で解説を書いている。これは VFM の公式ドキュメント

に基づくもの。なお VFM v1.0 は 2021/7/26 にリリースした。

バージョンが v1.0.2 になっているのは私のミス。release-it の操作でうっかり v1.0.0 を npm publish してしまい 48 時間以内の取り下げを過ぎてしまったのでバージョンを上書きできなかった。latest では v1.0.2 が取得されるはずなのでよしとしておく。

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