アカベコマイリ

HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING

iPhone 5s ゴールドを購入した

去る 9/28 にiPhone 5s ゴールドを購入。それから一週間ほど利用してみた感想を書いておく。かなり長め。

Android から iPhone へ

いままでスマホはずっと Android で Xperia (SO-01B) → Xperia NX (SO-02D) の順に乗り換えてきた。

Android に惹かれた理由はオープンなプラットフォームであることに起因する端末の多様性とカスタマイズ性。いまや Android 端末はスマホやタブレットにとどまらず、組み込み系の機器などへも普及。カスタマイズはホーム画面やタスク管理などの基幹と呼べるような部分にまでおよぶ。

だが不満もある。例えば OS のアップデート。国内キャリアから販売される Android 端末はリリース時点で数世代前の OS が搭載されて更新も保証されない。そのため Android に新機能が搭載されていても実機で試せないのを残念に感じていた。

この問題は Google も認識しており、かつてアップデート保証プログラムなるものが発表された。しかしたち消えてしまったのだろうか?このプログラムには旧ソニエリも加盟しており Xperia NX を選んだ理由のひとつだったけれどアップデートは一度しか提供されなかった。

カスタマイズに関してもすぐに定番へ落ち着いてしまい飽きた。私としてはホーム画面の変更と天気、バッテリー、カレンダーあたりのウィジェットを入れるだけで十分だった。かなりぬるいユーザーである。

私の周囲は iPhone ユーザーばかりで、スマホに関する話をするとき Android について触れられることはほとんどない。面白いアプリやアクセサリの話はいつも iPhone 中心である。疎外感というほどではないけれど話題にでたものを試せないのは寂しいものだ。

そんなわけで Android にしかできないことに魅力を感じなくなってきたし、ならば一度 iPhone を試してみるのもよいかな?と考えるようになった。

あと docomo から iPhone が販売されたというのも大きい。国内キャリアだと現在は機種変更するより MNP のほうが契約的に優遇される。そのため iPhone へ乗り換えるなら au を考えていた。しかしその次に移行する場合、iPhone を継続利用するには SoftBank しか選択できないのはなぁと危惧していた。

そこへきて docomo の取り扱い開始。これで iPhone を全キャリアで利用可能となった。更に docomo と au は MNP で戻った場合の割り引き制度もある。iPhone を維持しながらこれらのキャリアを往復できて特典までつくというわけだ。

2 年縛りが来年 4 月まで残っていたけれど、こうした条件により心はすでに乗り換えへ大きく傾いていた。そして 9/20、ドキドキしながら予約。

購入

事前に端末の数が少ないという話がでていた。また恒例の行列もあらわれているようだったので発売日の入手は断念。そこで今回は店頭ではなく au のオンライン予約を利用してみた。

これは端末や契約内容を選択すると入荷時に任意の店舗で端末を受け取れるサービス。いつでも登録できるのも便利だが、なにより契約内容の指定はありがたい。いつも携帯を変えるたび不要なオプションを断るのが面倒だったけど、それが不要になるのだ。

しかし実際に店頭で手続きをはじめたところ、ビデオ パスなどオンライン予約では見なかったオプションがついていた。私は定額の通信プランが付いてればよく、それ以上のオプションは不要と伝えたのだが初月は無料だし手動で解除できると言われた。

せっかくオンラインで契約内容を選べるというのに実際の契約は店舗に委ねられるようだ。au ショップとはいえ単なる代理店ということか。もしかしたら直営店だとこういうことはないのかもしれないが。相変わらず不要なサービスをつけてユーザーの解除忘れを狙う (と誤解されても仕方ないだろう) という前時代的な対応にガッカリ。食い下がることも考えたけどさっさと帰りたいのでやめた。こういう反応も計算の内なのだろう。

不要なオプションの解除方法を懇切丁寧に説明してくれたから店員さんも心苦しく感じていたのかも。キャリアか店舗でこういう契約対応をノルマとして課しているのだとしたら双方、不幸になるだけだから止めたほうがよい。

ゴールド

iPhone 5s は従来路線のスペースグレイとシルバーに加えて新色ゴールドが用意されている。これまで iPhone は多色展開に慎重でホワイトぐらいが限度という感じだったからゴールドはかなり意外。

私は守銭奴なので当然ゴールド一択である。金しか目に入らないのだ。金、金、金!...というのは冗談として新色というのと Web サイトの写真もよい感じの色だったのでゴールドを選んでみた。

iPhone 5s ゴールドと箱

箱に施された Apple ロゴまでゴールドになっており凝っている。

ゴールドというとギラギラしており、ともすればイヤミな印象もある。けれどこの色に関してそういう印象はない。黄色みが薄いためか実物は写真で見るよりもずいぶんあっさりしている。シャンパン ゴールドみたいな感じを予想していたがラメはなく平坦。

他のモデルにも触れる機会があったけど今回の色はどれを選んでも外れなしという印象。フラッグシップだとゴールドでさえ手堅く作るのだなと思った。冒険するのは 5c のほうで、ということかもしれない。

Touch ID

Touch ID はロック画面の解除と App Store からの購入やアプリ内課金を指紋認証するための機能。現在は iPhone 5s にしか提供されていないため、この機種を特徴づけるものと言っても過言ではないだろう。

認証は正確 & 高速でストレスは感じることはない。端末を持つときの姿勢によってはホーム ボタンを押す指が異なる可能性もあるけど Touch ID には複数の指紋を登録可能。よってよく使うものを 2 ~ 3 種ほど覚えさせておくとよい。

指紋を登録するときは向きに注意したほうがよい。

私は左手で持ったときに親指で解除できるように登録してみたのだが、このとき親指を端末に対して正面としたためか横向きでは認識しなかった。当然といえばそうなのだが、さすがに向きまでは考慮してくれないらしい。認識させるには指を登録時の向きにする必要がある。

今までキーボードをちまちま入力していたことに比べると触るだけで認証が済むのは非常に快適。いったん慣れるともう Touch ID 無しには戻れない感じ。

iCloud バンザイ

iOS では iCloud を利用することで端末間の環境移行が簡単におこなえるらしい。

らしいというのは、これまで iOS 端末を iPad (第 3 世代)、iPod touch (第 5 世代) の順で購入してきたけどこの機能を利用したことがなかった。端末間で共通の Apple ID にしておけばアプリの再インストールも簡単だし複雑なデータを持つものは Web サービスを利用するようにしているから、それらも再ログインで復旧できる。よって必要性を感じていなかった。

しかしここ 1 年ぐらい iPod touch でパズドラをプレイしており、このデータを引き継ぎたくなった。10/4 からパズドラ側により iOS ~ Android の移行がサポートされたけど購入時点では開始されていない。そのため移行はその時点の公式手段である iCloud 一択となる。

というわけで初めて iCloud のバックアップ & 復元を利用してみたのだけど、あまりに簡単で驚いた。

同一の Apple ID であれば移行元で iCloud にバックアップを取り、移行先で復元すれば作業完了。そういうサービスだから当たり前なのだけど、これまで利用してきた Windows や Android にはない (root なしで利用できるものは知らない) 概念だったので少々、カルチャーショックを受けた。

気になったのは端末名までそのまま引き継がれることぐらいか。これは復元時に編集できてもよいのに。しかしこれも私が端末のモデル名をつけているから違和感を覚えるのであって人名とか愛称なら生まれ変わったように感じられてむしろ嬉しいのかもしれない。

iOS 7

iPhone 5s というより iOS 7 的な部分で気になった点を書く。

デザイン

賛否あるようだけど私はかなり気に入っている。長らく Android を利用していたこともあってフラット系のデザインに対する違和感もすくない。

しかし Retina が登場したときもそうだったが新デザインに対応していないアプリがかなり気になる。Evernote や Facebook のように素早く対応した例もあるが Retina のように画像を用意するだけでは済まないので対応はなかなか進まなそう。

あと Apple 公式の iWork 系アプリが古い感じのデザインでなんとも残念。新規に登録された iOS 7 デバイスでは iWorks 系アプリを無料で利用可能なのだが、そういうキャンペーン的な位置づけなのだから新デザインに対応してからリリースすれば訴求力が増しただろうにもったいない。

ホーム画面の文字色

iOS 7 ではホーム画面に壁紙を設定した場合、画像の色から自動的に文字色を決めるらしい。暗めなら白、明るいものなら黒という感じで。白の場合、周囲に薄くブラー効果もかかるようだ。

しかしこれはうまく機能しているように思えない。けっこう明るめに感じる画像でも白になってしまい文字が読みにくく感じることが多い。そのため実用性を考慮すると選択の幅はけっこう狭い。

例えば以下のホーム画面を比較すると左が読みにい。右もカレンダーあたりが見づらいけどギリギリ許容範囲という感じ。

ホーム画面の文字色

文字の太さやコントラストは変更できるのだから色も直に指定したり閾値も変更させてほしいものだ。もしかして設定できたりするのかな?私が探したかぎりではそれらしい項目を見つけられなかったのだけど、どうなのだろう?

スライドでロック解除

よく iOS 7 のデザイン的な不満としてあげられるもの。私もはじめかなり気になった。

iOS 7 になりロック画面の解除 UI がテキスト中心になった。従来は立体感のあるスライダ風のデザインで物理的な操作を想起しやすいものだった。これは単純に従来のものをフラット風に簡素化するだけでよかったのでは?

などと考えていたのだが一週間ほど利用してみたら印象が変わった。新 UI を実際にスライド操作すると画面全体が動く。従来はひとつのコントロールを操作する間隔だったが新しいものは画面をずらす感じになる。

一見、スライドできる範囲はテキスト部分だけに見えるけど実際には画面全体が操作を受け付けてくれる。適当にいじっても反応してくれるし、むしろ従来の UI より好ましいのではないかと考えている。

Android ウィジェットの代替

Android にはウィジェットという機能があってホーム画面に様々な機能を追加できる。私も天気情報やカレンダー、WiFi/Bluetooth の ON/OFF などを利用していた。iPhone へ移行するにあたりウィジェットの代替が気になったけれど、今のところ通知センターとコントロールセンターで十分な感じ。

天気とカレンダーは通知センターから利用してる。どちらも頻繁に見るものでもないしカレンダーについては直近のスケジュールを教えてくれれば十分。年や月単位で確認したいときはカレンダー アプリを立ち上げといてタスク切り替えしている。Android で利用していたジョルテのウィジェットも全面に拡大してホーム切り替えで表示していたから、使用感はあまり変わらない。

その他のツール系ウィジェットについてはコントロール センターで事足りている。スマホで利用しそうな機能はだいたい網羅できてるし、これ以上を求めるならカレンダーの例のようにアプリとタスク切り替えで運用するのがよいだろう。

iOS 7 ではタスク切り替えでアプリの画面が表示される。そのため情報を大写しにするタイプのアプリだとここで確認するだけで十分かもしれない。例えばチート シート系の Web ページをブラウザで表示しておきタスク切り替えからチェックするとか。これもウィジェット的な利用方法だと思う。

...とりあえず現時点の感想としてはこんな感じ。今後、気になる点があったら改めて記事にするかもしれない。

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