COVID-19 ワクチン接種感想
COVID-19 ワクチン接種を 2 回、受けたので感想を書く。
予約
厚生労働省からのワクチン接種券が届いたのは 7 月の半ば。これで合計 2 回の接種を受けられる。東京都 23 区といえど自治体によってワクチン接種の運営には差が出ているらしい。そして私の区はどうかといえば、まずまずのようだ。
予約は Web を選択。
接種券の配布前に自治体の Web サイトで予約開始日をチェックしており、開始直後に最速で申し込むと決めていたのでそうすることに。しかし同じことを考える人は多いのだろう、直近 1 週間ぐらいは既に埋まっていた。Web 予約システムの問題 (仕様?) で予定として空きと表示されていても実際に申し込むとエラーになることが何度かあった。予定に戻ると空きになっているため状態管理と表示の連携に齟齬があるらしい。2 週間後あたりから空きだらけになるので、この区間を狙ったらいけた。
予約後に登録したアドレス宛でメールが届く。アカウントが発行されて以降はマイページから予約状況の確認やキャンセルなどを実行できるようだ。私の区だとワクチンはファイザー製で 1、2 回目を同一施設でセット予約になった。当たり前といえばそうなのだが、こういう情報をいつでも Web システム上から確認できるのは安心感があって助かる。
昔ながらの ActiveX を使った Windows IE 決め打ちだったらどうしようと不安だったが、普通のつくりである。macOS + Firefox で問題なく動作した。国や自治体の Web システムに対する期待値が低いのもあってか意外によくできてるなぁと感心。というのも例えば e-Gov の更新法令一覧が Firefox だとページ幅を広げたときに酷い崩れ方をするからだ。
ワクチン接種の予約 Web システムはこういう問題へ遭遇することはなかった。引き合いに出して申し訳ないが e-Gov は国の肝いりなのだから、もっとがんばってほしいものである。
接種 1 回目
接種会場は地元の大病院。なので中に入るのだと予想していたが駐車場のプレハブ小屋だった。はじめて訪れる場所なのもあり余裕をもたせて出発したのもあり、定刻よりも 40 分ぐらい早く到着。ベンチに腰掛けながら小屋の前に掲げられてる定刻の看板が変わるのを待つ。病院の本館は周囲を木々に覆われた巨大なコンクリート造という景観で、巨大建築物の好きな私としてはこれを眺めているだけでも十分に時間をつぶせた。
定刻 10 分前ぐらいに看板が差し替わったので、その時間帯に予約した旨を伝えて入場。パイプ椅子の列が時間帯ごとに別れている。ただしアクリル板の仕切りなどはない。人と向き合うことはなく会話するのもスタッフぐらいだからいいのか。エアコンが効いていることにホッと一息つきつつ着席して待機。予約の本人確認はどうすのだろう?と思っていたらスタッフが回ってきて名簿と照らし合わせていた。
「XX:XX で予約している方、どうぞ」と声がかかり、接種会場へ。予診票の確認と事前説明コーナーへ通された。予診票の末尾には接種を受ける意思を日付とサインで明示する箇所があり、それを対面で確認される。後から「接種するつもりはなかったのに騙された!」のように揉めることを防ぐためだろうか?私は当然 OK なのでその旨を伝えた。その他、予診票のアレルギー欄などをひととおり確認してから接種へ。
ワクチンは前述のようにファイザー製。事前に副反応で腕に筋肉痛のような症状が出ると聞いていたので利き腕の右は避けて左腕を希望する。注射は一瞬だった。接種後、予防接種済証に接種券のシールを貼ってもらい、待機室へ。急激な副反応で容態悪化する人もいるらしく 15 分の様子見が必要ということだ。待機室はパイプ椅子の自由席で列ごとにアクリル板で仕切られていた。ここをそうするなら最初の待機列へも適用すればよいのにと思ったが、スタッフが歩き回る都合で設置していなかったのかもしれない。
TV に映し出される暇つぶし用のマッチ棒クイズを眺めたり、スマホをいじりながら 15 分を過ぎたので帰宅。当日は特に副反応もなし。スタミナのつきそうなものでも食べておくかーとガッツリめな弁当を購入、ガッツリ食べて入力して早めに就寝した。
翌朝。
評判どおり副反応として左腕の接種部分に筋肉痛っぽい症状がでる。人によっては腕をあげられないぐらい痛むらしい。私の場合、痛みはあれどさほどでもなかった。なにもしなければ痛みはない。接種部位がひっぱられるような動作をすると軽い筋肉痛みたいなものが来るぐらい。
2 日目。
副反応らしきものはなくなった。生活にまったく支障なし。というわけで 2 回目を待つ。
接種 2 回目
時期的に会社の同僚だったり知人・友人の接種 1 〜 2 回について見聞きするようになる。その中でも職域接種で 2 回目を受けてチーム全体が高熱でダウンという話に不安を感じていた。これはモデルナの例だがファイザーでも人によっては高熱となるらしい。会社の同僚いわく接種の翌日は予定を入れないことを勧める、と。
私は単身者なので高熱により動けなくなったら寄る辺なくアウトだ。というわけで備える。
- 接種翌日に休暇を入れる
- 解熱剤としてロキソニン S
- 薬局で薬剤師の方にワクチン接種の副反応による高熱対策を相談した
- いくつか解熱剤の候補を挙げられた内、以前に歯痛で服用したこともあるロキソニンを選んだ
- 解熱剤はワクチンの効果を下げることもあるので、予防的に飲むのではなく辛いときだけにしたほうがよいと助言される
- 調理不要の食料
- ランチパック数食分
- 食べないと解熱剤を服用できないので
- ポカリスエット
- 水分補給用
- 掛け布団と毛布
- Twitter でアドバイスをいただいた
- 掛け布団を勧められたが念の為に毛布も用意
- ベッドに寝そべったときの足元あたりへ畳んで置いておく
接種当日。定刻 20 分前に到着したら入場してよいとのことだったのでそうする。手続きや接種については前回と同様。この日もガッツリめの夕食、入浴、早めの就寝。
翌朝。
事前準備によるものだろうか?安眠できた。こういう精神面の効能もあるから準備って大切だ。そして副反応だが幸いなことに熱はない。1 回目と同じく筋肉痛のようなものだけ。それでも時間の経過により発熱するのではないか?という不安はあったのと休暇にしているので家へこもる。ランチパックとポカリスエットは手をつけず食事は普通に自炊。結局、この日は腕の痛みだけで終わった。
2 日目。
副反応らしきものはなくなった。生活にまったく支障なし。1 回目と同じだ。その後、1 週間ほど過ぎてもなんら問題はない。
総じて
接種券の配布、予約、接種まで想定よりも非常にスムーズだった。地域と年齢によってそうでない例もあるのは見聞きしているが、私としては運営に賛辞を送りたい。ありがとうございました。
懸念として COVID-19 の変異株が気になる。今回の接種は 2 回で終わりだが、改めて 3 〜 4 回目も必要となるかもしれない。抗体数の関係でインフルエンザ予防のように定期的な継続接種が必要という予測も聞く。個人として可能な範囲で備えたい。